五臓六腑を燃やして

とあるSnow Man深澤辰哉担の個人的思考の記録

Snow Manとの出会いから沼落ちまで

 

私がSnow Manを知ったのは、2016年の夏である。

その少し前にキスマイにはまったばかりだった私は、その前年のライブDVD『2015 CONCERT TOUR KIS-MY-WORLD』を見ていた。

 

(※余談1:このライブの『Shake Body!!』で、入所したてのラウールくんが玉ちゃんの横で踊っているのをチラッと見ることができる。チラッとでも刈り上げポニーテールちびラウちゃんを見たい方はチェックチェックぅ!)

 

キスマイもエイベックス所属であるのでもちろん特典映像はもりもり、準備期間からオーラスまでの密着ドキュメントも当然入っているのだが、そのドキュメントのリハだったか衣装合わせだったかの部分。

「※北山は滝沢歌舞伎シンガポール公演に出演中のため不在」というテロップが入るのだ。

 

「へぇ、ジャニーズの舞台って海外公演やってんの!?」という驚きと興味を持った私は、すでに発売されていた『滝沢歌舞伎10th Anniversary』の円盤をすぐに購入・視聴した。

何しろ5年も前のことなので記憶は曖昧だが、とりあえず「なんだこりゃ??」と思ったのは覚えている。

とても手が込んでいて演者のレベルも高いエンターテインメントショーだということはわかるのだが、意味はよくわからない。

よくわからないけれどなんかすごい。あとちょいちょいおもしろい。

歌もダンスもアクロバットも芝居も殺陣もコントも大喜利もあれもこれもどれもそれもとにかくなんでもぎゅうぎゅう詰めになっていて、タッキーやりたい放題だなぁとは思った。

 

なんにせよ、あのDVDで初めてSnow ManというジャニーズJr.の存在を知ったことは間違いない。

ダンスもアクロバットもすごくて、タッキーに認められて可愛がられている、きっとJr.の中で一番手のグループなんだな、と認識した。

この時点でメンバー個人個人に対してどうこうはまだなかったと思うけれど、パフォーマンスがすごくて舞台裏が可愛い、おまけに背が高い人が多くて低音イケボ揃いという自分のツボを突いてくるSnow Manはとても気になった。

 

しかし、ここではまだハマらなかった。というより踏みとどまった。

彼らがデビュー前のJr.だったからだ。

Jr.はどうなるかわからない。何も保障されていない。怖い。ハマりたくない。

 

(※余談2:大変に個人的な昔話だが、私のジャニーズ初推しは生田斗真くんだった。

90年代後半にそれはもう夢中になっていて、98年正月のJr.単独コンにも行った。

しかし、1999年に嵐がデビューした。それは私にとって、斗真くんが所属していたMAINというユニットのメンバーの、斗真くん以外がデビューしてしまった、斗真くんだけが置いていかれたということを意味していた。

私はMAINが、というか生田斗真松本潤のシンメが大好きだったので、当時ものすごくショックだった。

今となっては嵐は嵐、生田斗真生田斗真でよかったんだとわかるが、未来を知らなければ納得できるはずもない。

嵐がデビューしてからもしばらくは斗真くん、ひいてはJr.を追いかけていたけれど、だんだんつらくなって、一度ジャニーズ沼から出た。持っていたグッズ・Jr.名鑑・素顔VHS・各番組を撮りためたビデオ・雑誌の山など、すべてを処分して無理やり決別した。

そこから10年以上経って、キスマイのおかげでジャニーズ沼に戻ることになったものの、やはりあの出来事は完全にトラウマだった。)

 

興味と恐怖心では後者が勝ったので、深入りはよそうと自分を戒め、キスマイに専念しようと決意した。

 

 

この時の私は知らなかったのだ。

2016年にキスマイを追いかけるということは、Snow Manへの深入りを意味していることを。

 

奇しくもその年のキスマイのライブツアー、Snow Manがバックについていた。

キスマイを追っていると、メンバーが雑誌やラジオでたびたびSnow Manの話をするので、勝手に情報が入ってくる。

(※余談3:私がSnow Manのメンバーを「名字+くん」で呼ぶのは、この頃キスマイメンバーが名字呼び捨てで話していたのをさんざん聞いたからだと思う)

ただでさえ“好きな人から聞いた話”なんて好印象しかもたらさないのに、“自分が気になっている子たち”が“好きな人たちが可愛がっている子たち”であると知ることになり、もう完全に背中を押されている感じだった。

それでもまだ抵抗していたのだが、束の間の足搔きだった。

 

前述の2016年のキスマイのライブツアー『I Scream』の円盤が出たのだ。

そりゃまぁ買う。見る。

うっわSnow Man予想以上にめっちゃ出てる。

 

最初から最後まで大活躍。もう準主役レベル。衣装からして他のJr.とちょっと違う。

キスマイが移動や衣装替えでステージ上にいない時に素晴らしいパフォーマンスで場をつなぎ、フライングのフックを外し、スクリーマーズ(キスマイのマスコットキャラ)のぬいぐるみを操り、あべさくは宮っちのソロ曲・深澤くんはニカちゃんのソロ曲のコント部分で重要な役割をもらって専用のヘッドセットまでつけてしゃべり、全員が最初から最後までメンバーに絡まれまくり、エンディングで宮っちに紹介された時には「いつもお世話になってます!Snow Man!!」である。

(※余談4:ライブ本編以外にも、ドキュメンタリーにちょっと映り込んでいたり、MCで話題にされたり、ニカちゃんのバースデーを一緒に祝ったり、副音声でキスマイからべた褒めされていたりする。さらには4年後の2020年にYouTubeで公開された『Kis-My-Ft2 WEB FES』に合わせてFCで公開されたビジュアルコメンタリーでもめちゃめちゃ褒められている。出してあげようっていう先輩心が前提だけど、それをおいてもキスマイってSnow Man大好きだよね……。)

 

そして極めつけ。

Snow Manソロステージ、『ZIG ZAG LOVE』。

満員の東京ドームで、6人だけで、バックという遠慮を取り払って自分たちを思うさま見せつけていいオリジナル曲を披露するSnow Manは。

 

もーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーかっこよかった。

 

ダンスとアクロバットがすごいのは知っていたけど、より一層輝いていた。

自分たちの魅力を最大限生かせる岩本くんの振付だったのも大きいだろう。

しゃべり声の時点でイケボ揃いだなと思っていたけど、歌声がさらにいい。

おまけに曲がいい。

(※余談5:私は最初のオリジナル曲というのを差し引いてもZZLが曲として大好きです。)

この子たちはこれからもこういう曲をもらっていくのだろうか、それをこのイイ声で歌うのだろうか、歌いながらこのハイレベルのダンスとアクロバットを見せつけるのだろうか。

 

何それ見たい。超見たい。ずっと見たい。

 

 

 

こうして私は抵抗むなしく沼落ちした。

 

あれから5年、好きな気持ちは増すばかり。

心が折れる音がしてくじけそうになりかけた(©Kis-My-Ft2)ことも何度かあったけど、結局は離れられずに今日までファンでい続けている。

それはやっぱり、あの日の「ずっと見たい」という気持ちがどうしても消えないから。

 

が、“熱烈な”ファンかというと、それは違うと思う。

今も昔も、私は生活の主軸を趣味には置かない、優先しない人間なので(目黒くんの言う「駄菓子みたいな存在でありたい」はとてもしっくりきますありがとう)、その時々で無理のない範囲の時間と労力で追っている。

そしてなんなら来年あたり、その“無理のない範囲の時間と労力”も消えるかもしれない。

それは自分の人生レベルでの判断の結果なのでしょうがないんだけど、リアルタイムで追えないからと気持ちが冷めていってそのままフェードアウトしてしまうのは、蓄積された自分の思いがなかったことになってしまうのは嫌だなと思う。

 

なので先手を打つことにした。

少しでも時間のある今、この5年でどこをどう好きになったのか、どんな時にどう苦しかったのか、何を見てどう思ったのか、言うなれば“自分がどれだけ彼らに心を費やしたのか”を記録しておいたら、なかったことにはならない。

完全に自己満だけれど、少しずつ書いていけたらと思います。

 

 

次回予告:深澤担になるまで